糖尿病になったとき、どうやったら血糖値を上げすぎずに食事ができるかを考えますが
一型糖尿病の場合は
食事をとらなくても血糖値は上昇します。
以前、ある宗教で修行をすればインスリン注射をしなくても糖尿病が治ると言われた両親が糖尿病の子供を宗教の施設に預けたところ1週間後に亡くなったという事件がありました。このお子さんは重度の糖尿病だったと報じられていましたが、一型糖尿病だったのではないでしょうか
インスリン注射を嫌がったお子さんに悩まれたご両親が藁をもすがる気持ちで行った行動とはいえ、知識がないという事は本当に怖いですし、発症する年齢によって病気を受け入れるという事がどれだけ辛い事なのかと考えさせられました。
親としては代われるものなら代わりたいと思いますが
しっかり現実を見て子供にもネガティブにならない生活の仕方を考えていきたいと思います。
長い間血糖値をコントロールする事ばかり考えて過ごしてきたせいで、
うまくコントロールできた日は嬉しくなりますが、理由がわからない高血糖が続いたりするとかなり落ち込みます。
これがストレスになって体調を壊したり
夜中の血糖値が気になって眠れなく睡眠不足になったり
この病気の大変なところは24時間安心できない事かもしれません。
自分の体なら体調の変化も分かるのかな?と思いますが、大人の患者さんでも気づかないうちに低血糖になって意識を失っていたという話も聞きますので、
いくつになっても周りのサポートは必要だなと思いました。
季節の変わり目は特にコントロールが難しい気がします。
体調の悪い時の高血糖はベースが足りないのでベースを1.5倍くらいに設定し
ボーラスのインスリン比はいつもと変わらない事が多いですが、
寒暖差のストレスか気温が下がって代謝が下がるのか成長ホルモンのせいか
ボーラスが足りないだけの時があります。
夕飯の脂質を抑えると
後から血糖値が上昇する事がないので、それでも寝ている間の血糖値が上昇した場合はベースが足りていない事がわかりますが、
寝ているときは調子が良いのに
食事に対してボーラスが効いていない時は
カーボカウントを間違えたのか、消化するタイミングとインスリンの効くタイミングに差があるか
意外と見落としやすいのはチューブにエアが入っている時です
ボーラスしてしまってからは確認できないので憶測になってしまいますが
インスリンが効かないのが一時的で
その後はいつも通りのインスリン比に戻った時などは怪しいですね、
とにかく血糖値を左右する原因には色んな可能性があるので、正し知識を踏まえながらも、あまり血糖値に人生を支配されないようにしたいところです。