IDDM1型糖尿病の娘

一歳6ヶ月で一型糖尿病を発症した娘の記録

発症時の話 続き

夜間救急病院から小児科のある大学病院までは車で10分ほどの距離でしたが、

初めて行った病院なので駐車場が分からず

とりあえず入り口の外で待っていてくれた看護師さんのところに私と娘だけ降ろしてもらい夫は駐車場へ行く事に、


夜間入り口から入ると

先ほどの先生が連絡してくれていたので、名前だけ確認してすぐに診察室へ案内されました。


「お母さんは外でお待ちください。」

真っ暗な廊下と非常灯だけがついた狭い待合室があったので座って待っていました。


涙が出るとかではなく、心臓がバクバクしていて指先が冷たく少し震えていました。


診察室のドアが開いて出てきた娘は

点滴がつけられてテープでぐるぐる巻かれた腕を力なく垂らしたままこちらを見ていて

何が起きているのか分からないのか

泣きもせず顔を動かさずに視線だけで周りを確認するように見回していました。


先生から

連絡が来た時はもう少し深刻な状況かと思いましたが、意識はあるし元気そうなので少し安心しました。

先に病室に移動していますので、入院の手続きの仕方を看護師に聞いてから病室に来てください と言われ

保険証や医療証を確認したり、必要な書類に記入し娘の病室に向かいました。


この時、夫はまだ車を停められず私は一人でいたのか、すでに一緒にいたのか全く思い出せないのは、夫の事を考えている余裕がなかったからだと思います。



続く