IDDM1型糖尿病の娘

一歳6ヶ月で一型糖尿病を発症した娘の記録

はじめまして

発症時の話
娘が1歳半になった頃、急に食事を欲しがらなくなりお水ばかり飲んでいて少しおかしいなと思っていました。

オムツから漏れてしまうくらいおしっこが多く、体重は2週間前より500グラム減っていました。
この頃から、吐く息がパン屋さんのような発酵した甘い匂いがする事に気付き、もしかしたら糖尿病??とネットを検索していました。
子供の病気に関する電話相談を受け付けている機関に電話をしましたが、動き出した頃に体重が減る事はよくある事、1歳で糖尿病になるとは聞いたことがない、
ぐったりして元気がないようなら病院で診てもらった方がいいが、元気に遊んでいるようなら問題ないと言われて電話を切りました。

次の日、今日もやっぱり水ばかりよく飲んでおしっこが多い、
その日は土曜日だったので近くの病院はお休みなので月曜になったら診てもらおうと思っていました。

ところが夜になり明らかに話しかけた時の返事がおかしい、笑っているのに目が合わない、活発な子なのにぴったりくっついて離れない、
これは絶対におかしいと思い夫に病院に連れて行って欲しいと頼みました。
夫もすぐに夜間診療をしている病院を探してくれて、車で45分かかる小児科のある救急病院に行きました。

この時はすぐに入院になるとは思ってもいなく、着の身着のまま急いで向かった記憶があります。
病院に着いたのが夜の9時頃、少し待っている間に飲み物を欲しがったのでポカリスエットを飲ませていました。
診察室に入ると先生からは、「ゼイゼイしてるかな??喘息持ってる??」と聞かれて今までは感じたことはないと答えました。
とりあえず吸入をして呼吸を楽にすることになり吸入器をして処置はおしまい。

診察の始めに、看護師さんに
「今日はどうして救急病院に来たの??」と聞かれ、
「最近、急に体重が減って水をよく飲むんです。おしっこも多くて何かおかしいと思うんです。体重が減ったからか体力もなくなったみたいで元気がないんです。」というと

「でもそれは、最近の様子で今日来た理由ではないですよね?救急に来た理由は体重が減ったからですか?」と聞かれ

え?こんなに様子がおかしいのに、ほかに理由が必要なの??
と意味がわからなくなり、黙ってしまったのを覚えています。
おそらく救急病院じゃないといけない理由が必要だったんだと思いますが、
そんな事を考えている余裕もありませんでした。
今日来た理由にならないと言われましたが先生には、
ひたすら体重が減った、水を飲む、おしっこが多い、吐く息が甘いと
糖尿病なんじゃないかと思うと訴えました。
担当してくださった先生は、「お母さんがそんなに言うなら調べてみよう」と言ってくださり、血液検査しました。

15分後、「お母さん、お母さんの言った通り血糖値高いね、今日は車で来てる??
このまま別の病院に行って欲しいんだけど救急車より車で行った方が速いと思う。
頭を下げないようにしっかり支えて、このまますぐ行くよ!」

そっか、やっぱり思った通り
糖尿病だったんだ、
聞き分けのない面倒な母親だと思われても血液検査してもらってよかった

この時は、やけに冷静で落ち着いていたように思います。

廊下で待つ夫に看護師さんが車をすぐに駐車場から出すよう伝えると、夫は慌てて車の鍵が見つからずパニックになっていました。

落ち着け、落ち着け、と独り言を言いながら
ナビに住所を入れるため病院の名前を確認していました。

車を待っている間、待合室の椅子に座っていると先程の先生が落ち着いた声で
〇〇病院の今夜担当の先生は偶然にも1型糖尿病の専門医だから、
任せて大丈夫ですよ!

こんな時、落ち着いてお話ししてくれる先生はとても心強く感じました。

先生にお礼を言って車に乗るとナビをセットし病院へ

続く