病室は内分泌疾患の子供達が入院している専門病棟で
エレベーターを降りてからナースステーションにつながるインターフォンを押さないとドアを開けてもらえないセキュリティーの厳しい病室でした。
娘だけ入院させるという選択肢もありましたが、迷わず付き添いを選択したので
個室での入院になりました。
この時点で夜の11時をまわっていたと思います。
夫は心配しながらも
付き添いは一人しかできない事と、翌日も仕事があったので帰宅してもらい、
翌日の仕事が終わり次第、着替えや必要なものを持って来てくれるよう頼みました。
看護師さんに簡単に病室の説明を受けて夜遅いので詳しい説明は翌日夫と聴くことに
確か、この時は血糖値は600を超えていて脳に障害が残るかもしれない事
血糖値がすんなり下がれば良いが、どの程度影響が出ているかと、どれだけ長い期間高血糖状態が続いていたかで後遺症の程度も変わる事を先生から説明されとても不安でした。
病室に運び込まれた転落防止の柵のついたベッドの上でお行儀よく座っている娘、
インスリンが効いてきたのか看護師さんにも愛想よくしていました。
1歳6ヶ月の娘はご飯も食べていましたが、寝るときは授乳していたので一人で寝てくれる訳もなく、血糖値が上がるので授乳もできない、
抱っこして寝かしつけるも眠りが浅くベッドに寝かせるとすぐ起きてしまうの繰り返しで
娘の夜泣きで周りに迷惑をかけないかという心配もあり
結局この日は点滴のチューブに気をつけながら
私は一晩中座ったまま娘を抱っこしていました。
私が抱っこしているので、1時間おきに血糖値を計りにこられる先生に気を遣わせてしまっていたのは分かったのですが、優しい先生がそのままで良いですよ、と仰ってくださったので甘えさせていただきました。
眠っている娘を見ると
母親としてどうしてもっと早く気づいてあげられなかったのか、
こんなに小さい娘が病気になるなんて
代われるものなら代わりたいと涙が溢れてきました。
治療法のない病気だと言うことも聞いていたので、この時から
今でもずっと娘の幸せを奪ったのは私のせいで、きっと妊娠中の行動が悪かったんだと自責の念にかられています。
ウイルス感染や遺伝的要素があると言われていますが、今のところはっきりした原因は分かっていなくてお母さんのせいじゃありませんからね!と声をかけてくださった先生、
では、どうしてうちの娘が病気になったのでしょう
原因がわからないなら、なぜこの子じゃないといけないのでしょう
この時、周りの人がかけてくれた励ましの言葉やポジティブな行動が私にとっては辛く
私の気持ちは家族でさえ誰も分かってくれないんだと孤独を感じました。
辛い時にかけられてもっと辛くなる言葉、
本人にしか分からないのに分かったような事を言われると、
あなたに何がわかるの??
と思ってしまう精神状態だった時の事は別の機会にゆっくりお話ししたいと思います。
続く