IDDM1型糖尿病の娘

一歳6ヶ月で一型糖尿病を発症した娘の記録

辛い時にもっと辛くなった言葉

娘が1型糖尿病を発症してから10年が経ちました

思い返せば長かったようで、あっという間だったようで、

でもやっぱり24時間娘の血糖値が安定しているかを気にして過ごす10年は

長かったです


娘の病気が分かった時、不安で仕方なかった私にたくさんの人が励ましの言葉を、かけてくれました

そして、本当に心の支えになってサポートしてくれた方々には感謝しています

ですが、今回は相手を元気づけようと思って発した言葉が

かえって相手を辛くする事があるという話をしたいと思います


「神様は乗り越えられる人にしか試練を与えない、だからあなたは神様に選ばれたの、強い人間なんだよ!」



これはあなたは乗り越えられるよ!頑張って!

と言う意味でしょうか

自分の努力次第でどうにかなる事なら

どんな試練も頑張れるかもしれないけれど

治療法のない病気、しかも一歳の自分の娘の事なのに乗り越える??

そもそも試練を乗り越えられる人ってどんな人?

強い人??

だったら弱い人のままでよかったし

強くなんかなりたくない!!

というのが本音でした

私のことを思って言ってくれた言葉なのは分かっているので相手を責めたりはしていません


ただその時は

選ばれない弱い人が羨ましく

ずるいと思ってしまいました


落ち込んでいても病気は治らない

毎日ポジティブに楽しく生きよう!

なんて思えませんでしたし

私のやり方次第で娘を苦しめてしまう

娘の将来を左右する責任がのしかかり

毎日絶対に間違ってはいけないと

夜も眠った気がしない生活を続けていた私には

乗り越える術もなく、これ以上強くなることもできませんでした。



これ以来、頑張っている人に頑張ってと言うのは追い込むだけだから言ってはいけない

ずっと思っていましたが

つい先日、ドラマを観ていたら「頑張らなくていいよ!も優しさだけど

頑張ってという言葉も優しさだから

頑張ってみる!」

と言うセリフがありました

やっぱり、自分で選んだ頑張りたいことを応援される事は優しさと受け取れるのだな〜



だから、今ならあの言葉も

よし頑張るぞ!!とおもえると思います😊