IDDM1型糖尿病の娘

一歳6ヶ月で一型糖尿病を発症した娘の記録

発症時の話 入院生活1日目

12時、お昼ご飯は白いご飯が100グラム

大人と同じメニューですが小学校低学年くらいの子供達が食べる量らしいのですが、

ご飯100グラムをペロッと食べてしまい完食。


あれ、足りないのかな、

とりあえず完食した事を報告して3時のおやつまで様子を見ながら過ごす事に、


この時は血糖値を正常値に近づける事を優先して点滴でインスリンを調節してもらっていたので、私がする事は特になく2日目には血糖値の測り方を教えてもらい

3日目からは点滴を外してインスリン注射をする事になっていました。


リアルタイムで血糖値が分かるシステムはまだ無かったので、後から解析できる血糖値モニターを太ももにつけて24時間の血糖値の動きを記録できるようにしてもらいました。


現物の写真がないのでイメージしにくいと思いますが、後付けハードディスクのような物を針で太ももにつないでいる状態で

動くときは点滴とハードディスクも一緒に持ち歩かないといけませんでした。


8年も前の話なので、あまり参考にならないかもしれませんが、当時はこの後出てくるインスリンポンプだって日本に入って来たばかりで先生や看護師さんでさえ見たことがないと言って見学に来るような時代でした。

たった8年で本当に色々進歩したなと思います。

糖尿病の患者のためにどこかで頑張ってくださっている方々に感謝したいです。



お昼を過ぎると今から行く!と母から連絡がありました。

遠い田舎に住んでいる母には昨晩車の中から入院する事を報告していたので、すぐに飛行機に乗って来てくれたようですが

いつも用意周到で時間をかけて計画するタイプの母がこんなに急いで来てくれた事に驚いたのと、感謝の気持ちでいっぱいでした。



発病する2ヶ月前に里帰りをしていたので、私の母と娘が会うのは2ヶ月ぶりだったのですが、手と足に針を刺されてベッドの上にいる孫は

前に会った時よりも細く小さく感じたと思います。

涙をこらえて笑顔で名前を呼ぶと娘もばぁばと分かって喜んでいました。


母は入院期間中ずっと病院の近くのホテルに寝泊まりし

毎日面会時間には会いに来て、娘と私の相手をしてくれました。

娘の食事は病院で用意されますが、私の食事は自分で用意しないといけなかったので、お弁当を買って来てくれたり、買い物に行きたいときに娘を頼んだり

本当に来てくれて助かりました。



そして、今まで母がこっそり貯めていた娘の為の貯金を必要なときに使いなさいと渡してくれました。


続く