IDDM1型糖尿病の娘

一歳6ヶ月で一型糖尿病を発症した娘の記録

発症時の話 入院生活1日目の続き

3時のおやつの時間、りんごジュースとおせんべい2枚

これもペロッと食べてしまいました。

食べられるようになったのは嬉しいのですが、もっと食べたいのに食べさせてあげられないのがもどかしく感じました。


一型糖尿病とは膵臓インスリンを作り出す機能が失われ血液中に吸収された糖分を体内に取り込むことが出来なくなり、血液中に糖がたまってしまう病気なのですが、


高血糖が続くという事は、脳や色々なところに糖が行き渡らず、栄養失調状態が続くという事になります。


長い間栄養失調の状態にあった娘の身体にインスリンを入れる事によって

糖が体内に行き届くようになると、今まで足りなかった栄養を早く取り戻そうと一時的に食欲が増してしまう事があると知って

今はその状態なのだと分かりました。


高血糖だと栄養失調??

インスリンが無いと血液の中に糖が溜まる??

はじめの頃は難しく身体の仕組みから勉強する必要があるなと思いました。


おやつを食べ終えても

お腹が空いているのか母乳を欲しがりだし

これも相談すると

どのくらい飲んだか体重を測って記録をつけるなら飲ませても良いと言われました。

新生児の時のように、体重を計り授乳してまた体重を計って記録するのですが、

一歳半の娘を体重計に乗せるのも一苦労、動いて計れない、怖がって泣き叫ぶ、これはなかなか大変でした。


実際の血糖値の動きや数値は私には分かっていなかったので、先生の判断に全てお任せしていましたし

先生もいっぺんに説明しても難しいからと少しずつ進めていきましょうとおっしゃっていました。授乳も本当はもうやめた方が良いと言われたのも、少し経ってからでした。


この日の夜8時くらいには夫の両親と夫が荷物を持って来てくれたので、夫と夫の母親と私の3人で先生から詳しい病気の話と娘の状況の説明を受ける事にしました。


夫の母親は看護師をしていて、私が娘を産んだ時は夫よりも先に娘を抱いて体を拭いたり身長を測ったりしていました。

そんな事もあり何かと心強く一緒に説明を受けたのですが、

知識がある分、先生への質問も多くかなり難しい話も、突っ込んで聞いたりと孫のためにかなりプレッシャーをかけてくださって


先生や看護師さん達はやりにくい面もあったかもしれません。


1番心配していた後遺症の話ですが

まだ言い切れませんが、様子を見る限り脳への大きな後遺症は見受けられません。

と言われて本当にホッとしました。

病気になった事は原因不明と言われても、私が早く気づいて早く病院に連れて行かなかったから後遺症が残ったと言われたら、

娘に申し訳ない、夫にも家族にも申し訳ない気持ちになっていたと思います。


これを聞いて不快に思われた方がいらしたらすみません。

障害をお持ちのお子さんのお母さんに

何か責任があるという意味ではない事をご理解ください。


自分を責めないでと言われても

自分を責めていましたし、

ごめんね、健康な体に産んであげられなくて

という気持ちは持っていました。



生まれて来てくれた事が奇跡なのに

元気に成長する事はもっと奇跡なのに


いつのまにか欲が出て

自分が思う普通は当たり前に手に入ると思って

娘との生活が想像していたものと違うものになる事が

怖くて信じたくなかったです。